12月6日 入院2日目(かわいい赤ちゃん)
出産後、まずやらなくてはいけなかったのは御葬儀屋さんとのお話しだった。
ブログで色々調べてはいたけれど、どの病院でも対応が違ってよく分からなかった。
私達は自分たちで火葬場へ連れて行こうかと思っていたのだけど、結局病院には産まれてきた赤ちゃんを入れてあげる箱もなく、私達も持ってきている訳もなく、なんだかそういう諸々を考えるともう葬儀屋さんにきてもらうしか方法はないと思って、すぐに来てもらった。小さい小さい棺を持って来てもらった。
そして、その棺が来てようやく…私たちは自分たちの赤ちゃんに対面することが出来た。
連れてこられた時に私はベッドの上にいて、夫が出入り口付近にいた。
なので、まず夫が対面をすることになったわけで。
私は対面したときの夫の表情を一生忘れないと思う。
それは生きていても、命がなくてもとっても可愛い赤ちゃんに対面した父親の顔だった。「かわいい」夫が声を上げた。
そして私も対面した。
それは、本当に手のひらにのる大きさの、でも小さいけれど指には1つ1つ小さい爪もあって、かわいい可愛い女の子だった。
口元は少し笑っているようにも見えた。
手を組んで横を向いて寝かせられたたった30gの小さい我が子。
苦しかったのかな…首の後ろには浮腫の後、心臓も大きくまだ透明な皮膚の下に見えていた。でも、ここまで大きくなって…ありがとう。ありがとう。
病室でしばらく親子水入らずの時間を過ごした。
静かに涙を流しながら、でも時々「この太くて力強い足は2人に似ているよね。2人とも筋肉質だから。」とか「ぷっくらしたお腹がかわいらしい。」とか微笑みながら。
今夜はしばらく部屋に置いてもらって、3人で眠ることにした。
名前は希望の希と書いてのぞみちゃん。
私も夫も希望を持って歩んで行けるように、天国で見守っていてほしい。
そして私の頭の中に聖書のこの言葉が頭から離れなかったから
「この希望は失望に終わることがありません。」(新約聖書・ローマ人への手紙5章5節)
のぞみちゃん。産まれてきてくれて。
私達のところに来てくれて、本当にありがとう。