12月8日 静かな面会の時間
私達はあらかじめ調べていた「希望」の花言葉の花を駅の花屋さんで購入した。
女の子らしい可愛い色にしたかったので、薄いピンクやちょっと元気なピンクのガーベラとトルコキキョウを用意した。いずれも花言葉は希の名前の由来である「希望」が花言葉。
他にもお家にあった青いフェルトでできた熊のぬいぐるみと白い毛糸で編んだベビーシューズを持ってきた。
セレモニーサービスの場所は気が付かなかったけど、K病院の目と鼻の先にあった。
中に入るとすぐに通されて、静かな面会室に小さい棺が運ばれてきた。
夫も私も涙を流しながら、棺の中にお花を飾っていった。
女の子らしい可愛い棺になった。
そして枕元には私と夫と愛犬の3人の写真を置いた。
「天国で私たちが希ちゃんに気が付かなくても、すぐに探してほしいから写真を入れておくね」
6階にあったそのお部屋からは遠い丹沢の山が見えて、そこには真っ赤な夕日が沈むところだった。
夫と私と希ちゃんの3人で静かな時間をしばらく過ごした。
なんだか悲しいけれど、自分たちはちょっとだけ母親と父親になれたような、そんな少しだけの幸福感も感じるような時間でもあった。小さい命が与えてくれたプレゼントなのかもしれない。
*ちなみに、今回この御葬儀屋さんに支払った額は52920円でした。
棺の料金、保管料、そして諸経費ということで、病院に来てもらってすぐに私たちがサインをした火葬届を葬儀屋さんが市役所に提出、火葬許可書を貰ってきてくれるなどのサービス料がそこに含まれていました。ちなみに私たちは市営の火葬場を使ったので火葬料はゼロ円でした。
高いのか安いのかは分かりませんが…出産後のボロボロの身体で(夫もずっと付きっきりであまり寝ていなかったし)色々なことを動いてくれるのは助かったので、まぁ良かったのかな…と思っています。