HOPE in GRACE *流産・死産(子宮内胎児死亡)そして妊活の記録*

2016年12月 2度目の流産を15週で経験したときの記録です。そしてその後の妊活記録。

12月8日 退院翌朝

この日は木曜日だったので、市の火葬場はお休みだった。

でも、退院して1日の準備の日があって、良かったと思う。

朝は本当に久しぶりにゆっくり目覚めて、ゆっくり朝食を食べた。

そしてゆっくり犬の散歩に出かけた。

 

まだ子宮に痛みがあるし、なんだか踏ん張れないのでゆっくりゆっくり歩きながら、近所の郵便局で用事を済ませ、パン屋さんでパンを買うというコース。

 

途中、通った公園にはたくさんの保育園の子どもたちがいた。

見ていてつらいか?と言ったら、さほど辛くはなかったけれど、

「この子たちみんな1人1人、奇跡だわ…」という思いだった。

でも、一瞬、枯葉で遊んでいた小さい女の子とお母さんの姿を見たら、急に涙が噴き出た。

夢の中で何回か出てきた可愛い女の子、きっとそれって希ちゃんだったのかなぁと思うのだけど、ちょうどそんな感じの女の子だったから。

 

歩きながら夫とこんな話もした。

「色々な死産の人のブログを見ててね、みんな産まれてきた赤ちゃんが『夫に似てる』とか『私に似てる』とか書いているんだけど…9割がた『夫に似てる』って書いてる気がするんだよね。で、昨日あなたの寝顔を見ながら思ったんだけど、それって自分の顔よりも普段、夫の顔の方がよく見ているからなのかなぁって思ったり…希ちゃんはどっちに似てるって思った?」

そして実は2人とも同じようなことを思っていた。

ちょっと口角が上がっている感じは母親の私に、そして目や鼻の付き方は父親の夫に似ているって…

15週の小さい命にもすでにそんな私たちの面影があるんだね。命って本当にすごい。

 

帰宅してお昼を食べて、シャワーを浴びて、久しぶりにしっかりお化粧をして(きれいなお母さんでいてあげなくては!と思った…)私たちはセレモニーサービスに預かってもらっている我が子の面会に出かけた。