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HOPE in GRACE *流産・死産(子宮内胎児死亡)の記録*

2016年12月 2度目の流産を15週で経験したときの記録です。

11月22日 胎児診断へ②

エコーの画像が見られるように薄暗い、でも落ち着くような雰囲気に作られた診断室へ。そして先生はすぐにお腹にジェルを塗ってエコー診断を始めた。

 

まずは3つある私の子宮筋腫を測定していた。

その間にピコちゃんの姿が見えていた。

動いている。

心臓もまだピコピコ動いている。

良かった。まだ生きていてくれている。

 

今までの病院よりもさらにクリアな画像が目の前には映し出されていた。

でも…先生の顔は厳しかった。

そして、やっぱり…NTはしっかり存在していて、前回よりも肥大して8mm。

次に先生はエコーを拡大して色々な部分を測定していく。

例えば鼻骨。これは21トリソミーつまりダウン症候群の判断の材料になる。

鼻骨は「あり」

そして先生は色々な画面を使って、ピコちゃんの心臓や血液の流れを調べ始めた。

心拍数は正常範囲…でも

「かなり血液が逆流してしまっています…そして通常3本あるはずの臍帯血管も2本しかありません。心臓も拡大しているし…元気がないよね。」

 

私達はとにかく先生の言葉を受け止めるしかなかった。

最後に3Dで写真を撮ってくださった(これは本当に私たちの宝物になるのだけど)。

そして診察台を降りて、夫の横に座って先生の話をもう1度しっかり聞くことになった。

 

「残念だけれど、赤ちゃんはもうかなり弱っている。恐らく、このままお腹の中で死んでしまう可能性がかなり高いと思います。この後、絨毛検査もできるけれど、もしもお2人がこのまま中絶も考えていないのであれば、今は受けずに、15週になれば羊水検査を考えてもいいし、経過を見ていくしかないと思う。恐らくかなりの確率で染色体の異常が見られ、心臓が正常には動いていない。」

 

私達も様々な質問をした。

先生はその1つ1つに丁寧に答えてくれたけれど、

その答えの中に1つも望みを与えてくれるものはなかった。

 

それでも、ピコちゃんの心臓は今日はまだしっかり動いていた。

でも…覚悟をしなくてはいけない。

もしかしたら明日にでもこの心臓は止まってしまうのかもしれないと。

 

診察室を出ると、私たちは呆然と椅子に座った。

すると、先ほど説明をしてくれたカウンセラーがやってきて

「大丈夫でしたか?とてもつらいお話だったと思いますが…お話を聞きますよ。」

と、声をかけられた。

私達はその場で色々な質問を繰り返したけれど、その場には数名の夫婦もいたので奥のカウンセリングルームに移動した。

 

そこに座ったら…

今まで我慢していた何かがこみ上げてきて、涙があふれてきた。

カウンセラーさんは「いいんですよ。思いっきり泣いて。おそらくこれから色々な感情がこみ上げてきます。でも、それは何一つ間違っているものではないから、泣いて吐き出していいんですよ。」と言っていたような気がする。

 

私達はここでも本当に納得するまで色々な質問をして答えていただいた。

そこには、もしもこのピコちゃんが死んでしまったとして、つぎの妊娠をどうとらえるべきか?もしもこの原因が親である私たちにあるのであれば…そんな質問もあったように記憶している。

 

「恐らく、今回のことは私達にはまったくコントロールできない染色体異常が原因で、親の遺伝が原因であることはほぼないし、母親が何かしたからということもまずない。しかし、今回のエコーだけでは何が原因なのか確定診断は出来ない。でも羊水検査や絨毛検査は赤ちゃんの細胞から染色体を見るので、確定診断ができる。そしてもしも今回、死産となれば赤ちゃんと一緒に出てくる胎盤でも判断ができる。」

 

このような説明をうけた。

そして、私達は詳しく書かれたデータとエコー画像のUSBを受け取り、クリニックを後にした。

 

(ちなみに、今回のお支払いは56700円でした。

そして、今振り返ると、この診断を受けて本当に良かったと思っています。

まず、この時が動いている赤ちゃんに会える最期のチャンスだったから。それを鮮明な画像で見られたのは本当に良かった。そしてこの後の死亡の診断までに、しっかり心の準備が出来たから。良い決断だったと思っています。)